【2021/2/3(水)】とりあえず所信表明!

記念すべき一個目の研究テーマです。これも、科学というよりちょっと哲学的に見えてしまうテーマですね。でも一応、理論物理学的に考えたいと思っております。僕は大学の学部時代は理学部物理学科に所属していて、昔から物理にとても興味がありました。(ただ学部時代の勉強だけなので、理論系は今では全くの素人のようになってしまっていますが…)中でも「時間」については昔から興味があって、いつか勉強してみたいなと思っていたので、まさに良い機会だという事で、研究テーマの一つに加えてみる事にしました。

 

 

さて、突然ですが、実は僕らが目で観ている世界は全て、もの凄く細かい事を言うと、「今」ではなく「過去」になります。僕らが目で観て認識している世界は、光が対象に当たってから僕らの目に届いてその信号を脳が認識した「時」の世界です。光の速さはとてつもなく速いので日常生活上ではそれはほぼ一瞬と考えて良いのですが、細かい時間の話しをすると、少しロスが生じるのです。つまり、もの凄く短いごく僅かな時間ですが、僕らは常に「過去の世界」を観ている事になりますね。そして視覚だけではなく、身体で感じる全ての感覚は、身体に信号が入ってから脳が認識するまでの時間を考えると、全て「過去」の物になりますよね。「あ、冷たい!」と思った瞬間に、実はすでにその対象はごく僅か、さらに冷たくなっているかもしれません。…面白いですよね。体が感じたものは過去の物、身体が「今」触れているものは未来に感じるもの…。では、「今」はどうやって感じる…?

 

 

皆様は、一瞬って、どれくらいの短い時間だと思いますか?1秒間を半分に切ると0.5秒になりますね。これをさらに半分にして、それをさらに半分にして…、という行為を繰り返していくと、どこまで小さく出来るのかなと。数学的には、無限に小さくしていく事が出来ると思います。つまり、時間が無限に小さくなっていくという事は、やっぱり、今この瞬間という“一瞬”という概念は、いつまで経っても辿り着けない事になる?と思ってみたり…(でも無限に小さく出来るのはあくまでも数学上の概念だけかもしれませんが…)。これと似た疑問では、アナログとデジタルの境界もあります。例えばデジタルカメラの画素数が現在爆発的に上がっているようで、1億画素なんてものも出てきているみたいですね。では、どこまでも細かくしたら、それはいつしかアナログの写真になる(あるいはそうみなせる)のでしょうか?どこら辺にその境があるのかなぁとか、疑問に感じています(きちんと調べていないので、もしかしたらすでに答えが存在するかもしれませんが…。)

で、話しを時間に戻すと、時間の最小単位についてはネットでも調べると沢山出てきますが、仏教用語だと「刹那」という言葉があるみたいですね。物理的には時間の最小単位に「プランク時間」というのがあるのですが、僕もきちんと理解できていなく、なぜこれが最小単位なのか分からないし、最近では物理的に意味のある最小時間については他の説もあるみたいです。

プランク時間は物理的な意味を持ちうる時間の最小単位、という事になっているようですが、「物理的意味を持つ」という事と、それとは関係なくそれより短い時間が「ただ存在する」かどうか、という疑問が僕の中では曖昧になっていて(これも物理学的には自明な事なのかもしれませんが…)、自分の中でしっくりくる答えが導き出せないままになっていました。

上で書いたように、我々が感じているものは全てごく僅か過去のもの、とすると、「今」を考える時に、この最小時間が肝になって来ると思うんです…。

 

このテーマ、僕がそもそもあまり自分で調べ切れていないので、実はすでに解決済みの問題なのかもしれませんが、とりあえず自分がまだ理解していないので、少なくとも勉強にはなるだろうという事でテーマにあげてみたいと思いました。内容的には物理学の中の量子力学関連の分野になるテーマです。このサイトは科学に馴染みのない方々に興味を持って貰うサイトのはずなので、このテーマを噛み砕いて説明するのが趣旨なのですが、それができる自信(そもそも普通に自分が理解できる自信もありませんが…(笑))はありませんが、気長に勉強がてら、進めてみたいなと思っております。

 

というわけで、まとめると、「今という“一瞬の時間”は存在するのか?するとしたらどれくらい短い時間?人はそれを感じる事が出来るのか?」というのを解明しようというテーマでやっていきます。

 

まずは出だしという事で、こんな事をテーマにしたい、という宣言だけしました。次は、研究を進める手順等も解説を加えながら、このテーマについて研究を独自に進めて行こうかと思います(恐らく色々と間違えながら進んでいくと思います…。ご了承下さい。)

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