国際女性デー International Women’s Day

今日は(といいながら実は日が過ぎてしまった…。3/8です)は、国際女性デーという日です。今まで頑張ってこられた勇気があって多くの決断をされてきた女性を祝う日で、女性のこれからの生き方を考えていくイベントなども世界中で開催されています。僕が所属しているIEEEの中にもWIE (Women in Engineering)というグループがあって、僕も所属しており、このグループでもこれに関連した活動を活発に行っているのですが、最近全くお役に立てていないので、ちょっと自分なりにブログでも更新しようと思い、記事を書きました。そもそも本サイトも、根底にある考え方としてはこれが重要な点になっています。

本サイトの「ごあいさつ」の中でも、日本では女性が科学技術力を高めて社会で活躍する場が少ないという事を書きました。そして本サイトでは、そんな人たちの為に家庭にいながらにして研究を行う術を持てるような場を提供したい、と書きましたが、もちろん、女性が社会に出ないほうが良いよ、と言っているわけではありません(笑)

今の世の中は、遥か昔から男性が支配して男性によって支持されてきており、ある意味かなり偏った考え方に基づいて出来上がっている社会だと思います。個人的な見解ですが、男性と女性はそれぞれ違った能力を持っていると思っています。男女が平等な権利を持つのは必須だと思いますが、男女が同じ能力を持つ必要もないと思っています。僕が感じている女性の優れた点は、協調性(共感・共有能力)、コミュニケーション能力、包容力(許容能力・適応力)が高いところだと思います。一方男性の強みは、感情に流されない決断力、リスクを背負ってでも目標に突き進む貪欲さが高いところだと思います。もちろん、全員に言えることではないし、そうあるべきではないとも思います。あくまで全体的な傾向としてはそうかなと思うレベルです。ただ、社会のように人が沢山集まって母数が増えてくると、相対的にその傾向が顕著になるのではないかと思うのです。生物学的にも男女はかなり違いがあるので、それらが性格や能力にも一定の影響を及ぼしても良いのかなと思っています。さて、それを踏まえると、今の世の中は、男性だけが集まって出来上がってしまった社会で、男性の強みだけが強調されてしまった結果なのだと思うのです(上述した強みを考えると、平和的な社会を作るには女性の方が向いているとも思うんですけどね…)。

この中に女性が入っていくことは相当大変な事だと思います。それでも一生懸命頑張って改革を進めているのが現状だと思うのです。ただ、中々難しいなと思う点は、(これは個人的なちょっと偏った考えかもしれませんが)世界の最先端で頑張っている女性の中には、男性の競争社会の中で生きていくために、女性であるけど男性に負けないように男性の土俵で男性以上に頑張っている方も結構いるのではないかと思うのです。まだまだ男性色が強い場所ではそれは必要な事であると思うのですが、女性が女性らしく、特有の能力を十分に発揮出来る世界が早く来てほしいなと思います。もちろん今世界で頑張っていることをさらに突き進めて、女性の比率が上がっていけば自然とそうなっていくと思います。ただ、今のような競争社会の中では、すべての女性が頑張っていけるわけではないとも思うのです。というより、むしろ男性であっても今の世の中で生き残るのが難しいという人も多いように感じています。それは、今の世の中が「競争社会」だからだと思うのです。競争は、生物が進化を遂げて生き延びていく上で必須のもので、人間もそのおかげで進化してこられたのだと思うのですが、ここまで進化した人間なら、無理に「競争」しなくても十分に進化しながら生き延びることが出来ると思うのです。SDGsでも、「誰一人取り残さない」事を目指しているそうですが、この考えは競争とは真逆ですよね。競争ではなく(もちろんある一定の競争は残っても良いと思います。淘汰する競争ではなく高め合う競争なら…)、そろそろ「協調社会」になっても良いのではないかと思うのです。むしろそれが人間の一番の能力だと、思ったりします。でも今は男性だけの偏った社会だからそれが出来ていないのだと思うのです。昔から、女性ももっと表に出られる社会であったら、今世界が抱えている「貧困」や「飢餓」や様々な「環境問題」も、もしかしたらずっと少なく、ひょっとしたら存在すらしていなかったかもしれないと、思いませんか?上述した男女両方の強みが合わさったらそれが十分可能だと思うんですよね。だから、これら全ての問題を解決するためにも、女性の社会進出はもっと加速していかなければならないのだと思うのです。

ただ、上でも述べたように、それでも今の競争社会にはすべての人が入っていけるわけではないんですよね。でも、だからと言ってそれが能力の低さを表していることにもならないと思うんです。僕は、そんな人たちが活躍できる場を提供できたらなと思っています。それが、「趣味としての研究の”塾”」という考えなのです。敢えて社会に飛び込まずとも、今いる場所から、趣味として、塾の中で研究できる場があったら良いなと。そうすれば、どんな性差もなく、利害関係もしがらみもなく、純粋に皆が仲間として集まり、好きな研究に没頭する。そしてあわよくば、その結果として世界を変えるようなアイディアや技術が生まれたら、素敵だと思いませんか?ちょっと逃げのように感じるかもしれませんが、このように今の社会にはどっぷりと浸からずに、一歩引いた環境で各性別の人がそれぞれ自分を自由に発揮できる場があるというのも、選択肢の一つとしては良いのではないかと思い、本サイトを進めていっているのです。

今回はイベント的にもメインで「女性」が強調されていますが、LGBTを含めたすべての性の人たちが同じように平等に生きられる世界になって欲しいと思います。

 

そういうわけで改めて、本サイトでは、すべての人が平等にそれぞれの能力を発揮して、それを共有し、喜び合えるような場を提供していけるように頑張っていきたいと思います。